事業承継についてわかりやすく解説します。
事業承継
事業承継とは、会社が持つ経営権・経営資源・物的資産を後継者に引き継ぐことをいいます。これまで発展させてきた会社や事業を手放すことは決断が求められることです。スムーズな事業承継を実現するためには計画的に取り組むことが求められます。
事業承継の方法は、後継者の有無や選び方によって異なります
資産承継対策
資産承継の対策では慎重な検討が必要です。特に不動産の場合、思いつきで活用方法を決めたり、焦って現金化したりするのではなく、総合的な観点から最善策を考えるために、まずは所有資産の現状把握から始めましょう。
【第1段階】 不動産を含めた所有資産の全体像を把握します
まず所有資産を「金融資産」と「不動産」に大きく分けます。金融資産は、預貯金や有価証券だけでなく、ローンや借り入れなど負債も洗い出し、貸借対照表(バランスシート)を作成します。不動産は名義、種類(自用地、貸家建付地等)、所在地、利用状況、収入、支出などを確認します。
【第2段階】 不動産を3つに分類します
所有不動産を「のこす」「つかう(活用する)」「そなえる」の3つに分類し、対策と方針を明確にします。
【第3段階】 具体的な対策を実行します
分類した後は、どういう対策を実行するかを検討します。金融資産については収益性・安定性・流動性の3点を考慮し、「運用して増やす」「相続税の納税資金として確保する」「老後に使う」のいずれかに分けて対策を考えます。複数ある選択肢の中から最適なものを選びましょう。
このコンテンツについて
このコンテンツは2022年3月15日現在の情報をもとに作成しております。
執筆・監修/株式会社エメニケ・津村玲税理士事務所
編集・制作/株式会社カナオリ
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