ペットと快適に暮らせる中古マンション選び~周辺環境編~

市場では、ペット飼育OKの分譲マンションが増えてきています。ただし、単にペット可の物件を選ぶだけでは不十分。ペットと共に快適に暮らすには、さまざまな観点からの確認が必要なのです。全2回のうち、後半となる今回は、マンション周辺の環境のチェックポイントや飼い主としての心がけについてご紹介します。
※記事内に掲載している写真は、すべてイメージです。

ペットと快適に暮らせる中古マンション選び~周辺環境編~

動物病院

動物病院

自分のペットの体質などを理解して対応してくれる獣医さんがいると心強い

ペットが急に体調を崩すことも考えられますから、徒歩圏に動物病院がある方が安心です。候補の物件が見つかったら地図やWEBサイトで調べてみましょう。
「できれば有無だけでなく、信頼できる獣医さんがいるかどうかも確認したいところです。ペットの場合、病気やケガの治療のためだけでなく、予防接種やダニ・ノミの駆除薬の処方などで、頻繁に通うことになるからです。現オーナーがペットを飼っているなら、ぜひ聞いておきましょう。前回紹介したペットクラブがあるマンションなら、そちらに問い合わせてみるのもいいですね。また、生活利便性の確認などで、物件の近所を歩いてみることになると思いますが、この際、犬を連れている人に聞いてみるのも手です」(廣田さん、以下同)

ペットを預けられるところ

海外旅行など、何日も家を空けることになるケースを想定し、不在中に預かってもらえるところも見つけておきましょう。
「実家や友人など、ペットに理解があって気心が知れている相手に預かってもらうのが安心ですが、購入を検討している物件の近くにいるとは限りませんし、頼みたい時期に必ず預かってもらえるという保証はありませんよね。近所である必要はありませんが、現実的な範囲内にペットホテルがあるかチェックしておきましょう。動物病院やペットサロンが預かりサービスを実施していることもあるので、この点も念頭に入れて調べてみてください。ペットホテルも信頼を置けるかどうかが重要ですから、動物病院同様、現オーナーやペットクラブ、地域の飼い主さんなどから口コミ情報を集めてみるといいでしょう」

散歩コース

散歩コース

近所に広い公園や河川敷があると、安全に散歩できる

犬を飼うことを考えているなら、基本的に日々の散歩は欠かせません。物件周辺に、散歩に適したコースがあるかどうかも大切なチェックポイントになります。
「犬種や大きさによって、理想的な距離が異なります。自分の犬にとってベストな距離を把握したうえで調べてみてください。自動車や自転車、歩行者の行き来が多い道ばかりで、公園や緑道が近くにないような地域は、犬を飼う世帯だけでなく、小さな子どもがいる世帯にもあまり適していないことになります」
なお、公園や緑道、公道のごみ収集場などは、地域住民のモラルの程度が現れる場でもあります。実際に自分で足を運び、落書きやゴミ、ペットの糞の不始末、ルール違反の粗大ゴミの有無なども見ておくと、複数の街を比較検討する際の判断材料になります。
「また、分譲・賃貸を問わず、周辺の集合住宅がペット可かどうかも確かめたいところです。フンや尿の不始末を問題視している集合住宅のなかには、面した歩道に『ペット連れの歩行禁止』という貼り紙を出していたりするからです。法的拘束力があるかどうかはともかく、守らなければトラブルの要因になりますので注意しましょう」

<入居後の心がけも大切>

下のグラフで示した通り、新築分譲時からペット可になっているマンションは、おおむね増加傾向にあり、少なくとも5割以上が飼育可能となっています。つまり、今後の中古マンション市場でも、ペット可の物件の増加を見込めるのです。

新築マンションのペット可率-首都圏
新築マンションのペット可率-名古屋圏
新築マンションペット可率-関西圏

東京カンテイ調べ。供給された新築マンションの総戸数に対するペット可住戸の割合を表示。専有面積30m2未満の住戸と、事務所・店舗用の物件は除外。ペット可とペット不可のフロアが混在している場合などもあるため、数値は概算

「ただし、ルールが整備され、設備・環境が充実したマンションに入居できたとしても、飼い主のマナーが悪ければトラブルは絶えません。マンション内にはペットを飼っていない人もいることを忘れず、だれもが気持ちよく暮らせるように心がけことも不可欠なのです」
そこで最後に、入居後に心がけたいポイントをご紹介します。

□鳴き声対策を

イヌの無駄吠えや、発情期のネコの鳴き声は、しつけや去勢・不妊手術によって回避できます。マンションでは特に苦情につながりやすいので、きちんと対策を施しましょう。

□イヌと出かける際は必ずリードを付ける

イヌと出かける際は必ずリードを付ける

「ウチのイヌは大人しいから、決して人や他の動物を襲ったりしない」という理由で、リードを付けずに歩かせている人がいます。しかし、イヌに苦手意識を持っている人は、そんな場面を目にしただけで不安や恐怖感を抱いてしまうもの。「常にイヌを制御しています」という意思表示の意味合いもあることを心得て、住戸を出る際は必ずリードを付けましょう。また、ルールの有無を問わず、マンションの敷地内では犬を抱えて移動する習慣を付けておくと、トラブル防止につながります。

□ネコの飼育は住戸内だけで完結させる

イヌと違って散歩をさせる必要がないネコは、住戸内だけで生活させるのが基本です。好奇心が強いタイプだと、飼い主のスキをついてバルコニーに面した窓や玄関から外に出てしまうことがあるので、十分注意しましょう。

□イヌの散歩中は、フンの回収だけでなく尿対策も

昨今では、大半の飼い主がフンを回収するようになりましたが、尿のケアまで実行している人はまだ少数派です。水を入れたペットボトルを持ち歩き、尿をした場所はすぐに洗い流すようにしましょう。また、家の門や塀など、所有者が不快に思うような場所では排尿させないよう配慮してください。なお、早い段階でしつければ、イヌは家の中の決まった場所だけで排便・排尿するようになり、外では歩くだけで済ませられるようになります。

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