新築一戸建てと新築マンションの比較~マンション・一戸建て住宅データ白書2025

東京カンテイが「マンション・一戸建て住宅データ白書2025」を発表しました。 一戸建て住宅とマンションでは立地選択の差異が明確に表れています。

新築一戸建てと新築マンションの比較~マンション・一戸建て住宅データ白書2025

首都圏

最寄駅からの駅徒歩所要時間 新築一戸建ては徒歩15分にピーク
住宅価格が上昇する中でも郊外化は見られず、9~11分では2,000戸台が供給される

新築一戸建て住宅は徒歩10分もひとつのピークに 新築マンションは徒歩3分の供給が最多

最寄駅からの徒歩時間別に2025年に新規分譲された一戸建て住宅と新築マンションの供給戸数分布を見ると、一戸建て住宅とマンションでは立地選択の差異が明確に表れる。(バス便物件を除いて25分まで集計)

新築一戸建て住宅の徒歩時間については、首都圏において15分以内で供給する傾向は変わらず、ピークとなっている徒歩15分で3,594戸の供給があった。次に多く供給があったのは徒歩14分の3,235戸で、徒歩12~13分でも3,000戸前後が供給されている。マンションから一戸建て住宅へ選択肢を広げた層に向けて、マンションに引けを取らない駅近立地での供給を進めるハウスメーカーも見られる。新築一戸建て住宅の価格が上昇する中でも、立地を郊外に移すのではなくパワーカップルなどを販売ターゲットに高価格帯の商品展開がなされている。15分以内では、徒歩10分もひとつのピークになっている。徒歩9~11分ではいずれも2,000戸台の供給があった。

一方、新築マンションは、首都圏のピークが徒歩5分から3分にシフト。徒歩5分は前年から大きく戸数が減少し、徒歩10分の戸数も下回った。駅近立地で供給しようとする傾向に変化はないが、用地取得競争は一層激しくなっているものと考えられる。

首都圏 2025年新築一戸建て住宅と新築マンションの徒歩時間別分譲戸数分布(バス便を除く)

2025年行政区別新築一戸建て分譲戸数ランキング

2025年の首都圏行政区の中で1年間に新築一戸建て住宅が最も供給されたのは、千葉県船橋市で1,265戸となった。前年の1,229戸から増加し、順位は3位から上昇した。2位は引き続き東京都八王子市の1,195戸。戸数自体は前年の1,380戸から減少している。3位には、前年まで5年連続トップとなっていた埼玉県川口市が入った。1,000戸台は維持したが、1,566戸→1,187戸と減少している。東京都練馬区は4位と順位は変わらなかったものの、1,000戸を割り込む形となった。23区内では、東京都足立区も10位にランクインしているが902戸→725戸と減少し、順位は前年の5位から下落した。

ベスト10の顔ぶれを見ると、東京都府中市と埼玉県所沢市が前年の10位圏外から順位を押し上げてきている。ベスト10の中でマンション戸数が1,000戸を超えた行政区は一つもなく、軒並み一戸建て住宅の戸数がマンション戸数を上回っている状況である。一戸建て住宅が供給の中心となるような行政区では、新築マンション開発のハードルがより高まっているものと考えられる。10位以下では18位:東京都江戸川区と19位:東京都世田谷区において、一戸建て住宅よりもマンションが多く供給された。江戸川区では30位以内の中で唯一、マンション戸数が1,000戸を超えている。11位:埼玉県川越市と12位:東京都町田市は前年までベスト10に名を連ねていたところ、戸数の減少により順位も下落。また、25位:神奈川県平塚市は前年から10以上順位が後退した。戸数は764戸→495戸と減少し、マンションの供給は確認できなかった。

前年は登場しなかったが2025年にベスト30位以内に入った行政区は、28位:埼玉県草加市、29位:神奈川県大和市と、前年に比べて変動は小さい。一方で、東京都立川市(前年25位)、東京都大田区(29位)が圏外に去った。

2025年都市圏別行政区別新築一戸建て住宅分譲戸数ランキング

一戸建て住宅調査対象の条件:(1)敷地面積50~300m²の物件 (2)最寄り駅からの所要時間が徒歩30分以内かバス20分以内の物件 (3)木造 (4)土地・建物ともに所有権の物件
対象地域:全国
地域区分:【首都圏】 東京都 神奈川県 千葉県 埼玉県

保有する物件・土地の定期的な資産価値の確認がポイントです。

中部圏

最寄駅からの駅徒歩所要時間 一戸建て住宅は徒歩10分の供給が最多
10分以遠でも一定の供給 新築マンションは徒歩3分と駅近での供給傾向が継続

新築一戸建て住宅は徒歩15分から10分へピークがシフト

最寄駅からの徒歩時間別に2025年に新規分譲された一戸建て住宅と新築マンションの供給戸数分布を見ると、一戸建て住宅とマンションでは立地選択の差異が明確に表れる。(バス便物件を除いて25分まで集計)

新築一戸建て住宅は、中部圏は徒歩15分から10分へピークが移った。ただ、10分以遠でも大きく水準が下がる様子は見られない。愛知県は乗用車保有台数が全国の中でも多いため、特に一戸建て住宅では他圏域と比べて駅近志向が強くないことが窺える。

マンションから一戸建て住宅へ選択肢を広げた層に向けて、マンションに引けを取らない駅近立地での供給を進めるハウスメーカーも見られる。新築一戸建て住宅の価格が上昇する中でも立地を郊外に移すのではなく、東京都心部を中心にパワーカップルなどを販売ターゲットとした高価格帯の商品展開がなされていると読み取れる。

一方、新築マンションのピークは前年に引き続き徒歩3分にある。次点は徒歩7分で、首都圏や近畿圏と同様に徒歩10分以内が供給の目安となっている。駅近立地で供給しようとする傾向に変化はないが、用地取得競争は一層激しくなっているものと考えられる。

中部圏 2025年新築一戸建て住宅と新築マンションの徒歩時間別分譲戸数分布(バス便を除く)

2025年行政区別新築一戸建て分譲戸数ランキング

2025年の中部圏1位は愛知県春日井市で465戸が供給された。名古屋市に隣接しアクセス性の高い同市だが、戸数自体は前年の476戸から減少しており、近畿圏と同様に中部圏で500戸を超える行政区は確認できなかった。2位は愛知県一宮市で、戸数はやはり減少しているものの順位は上昇した。3位は愛知県豊橋市で、通勤利便性や充実した商業施設などの住環境から、引き続き一戸建て住宅の供給立地として選ばれている様子である。

ベスト10の顔ぶれを見ると、242戸の供給があった愛知県小牧市が10位圏外からランクインしてきており、5位:愛知県豊川市も戸数が僅かながら増加したことで比較的大きく順位が上昇した。ベスト10の中でマンション戸数が一戸建て住宅の戸数を上回っている行政区は見られなかった。また、11位:愛知県名古屋市守山区は294戸→204戸と減少し、10位圏外へ順位を落としている。10位以下では、12位:愛知県北名古屋市、16位:静岡市駿河区の上昇が目立つ。いずれも、全体の供給が減少する中で戸数を伸ばしている。14位:三重県四日市市も比較的大きく順位が上昇した。

前年は登場しなかったが2025年にベスト30位以内に入った行政区は、20位:愛知県碧南市、同:三重県鈴鹿市、26位:名古屋市中村区、27位:静岡市葵区、30位:静岡県富士宮市が挙げられる。三重県の供給戸数は2025年に中部圏では唯一前年から増加しており、ランキングにもそのような動きが表れている。反対に愛知県東海市(前年21位)、愛知県知多市(26位)、愛知県刈谷市(27位)、愛知県安城市(28位)、愛知県瀬戸市(23位)が圏外に去った。

2025年都市圏別行政区別新築一戸建て住宅分譲戸数ランキング

一戸建て住宅調査対象の条件:(1)敷地面積50~300m²の物件 (2)最寄り駅からの所要時間が徒歩30分以内かバス20分以内の物件 (3)木造 (4)土地・建物ともに所有権の物件
対象地域:全国
地域区分:【中部圏】 愛知県 岐阜県 三重県 静岡県

近畿圏

最寄駅からの駅徒歩所要時間 一戸建て住宅は徒歩10分のみ1,000戸超える
新築マンションは徒歩2分にピーク 4分以遠では1,000戸台の供給見られず

新築一戸建て住宅の第2のピークは徒歩12~14分で900戸台の供給

最寄駅からの徒歩時間別に2025年に新規分譲された一戸建て住宅と新築マンションの供給戸数分布を見ると、一戸建て住宅とマンションでは立地選択の差異が明確に表れる。(バス便物件を除いて25分まで集計)

新築一戸建て住宅の徒歩時間については、近畿圏では引き続き徒歩10分で最も多く供給がされている。1,000戸を超えたのは同区分のみだった。次いで、徒歩12~14分でも900戸台の供給があり、第2のピークを形成している。

マンションから一戸建て住宅へ選択肢を広げた層に向けて、マンションに引けを取らない駅近立地での供給を進めるハウスメーカーも見られる。新築一戸建て住宅の価格が上昇する中でも立地を郊外に移すのではなく、東京都心部を中心にパワーカップルなどを販売ターゲットとした高価格帯の商品展開がなされていると読み取れる。

一方、新築マンションでは、近畿圏では、前年は4分以遠でも1,000戸以上供給されている区分が見られたが、2025年は1,000戸を超えたのは徒歩2分と3分のみとなった。前年のピークとなっていた徒歩3分は、2分を下回った。駅近立地で供給しようとする傾向に変化はないが、用地取得競争は一層激しくなっているものと考えられる。

近畿圏 2024年新築一戸建て住宅と新築マンションの徒歩時間別分譲戸数分布(バス便を除く)

2025年行政区別新築一戸建て分譲戸数ランキング

2025年の近畿圏1位は大阪府高槻市で477戸が供給され、前年の4位から順位が押し上がった。前年は2位までの行政区で500戸を超えて供給されていたが、2025年は1位の高槻市においても500戸を下回っている。同市のマンション戸数と比較すると、一戸建て住宅中心の供給となっていたことが窺える。2位は大阪府東大阪市で、530戸→468戸と減少し首位の座を高槻市に明け渡した。マンション戸数は大きく増加しており、一戸建て住宅の戸数を上回っている。3位は引き続き兵庫県明石市の450戸で、ファミリー層の人気が根強いものと考えられる。一方で兵庫県尼崎市は506戸→399戸と減少し5位となった。同市でも、前年から増加したマンション戸数が一戸建て住宅の戸数を上回った。

ベスト10の顔ぶれを見ると、兵庫県加古川市と神戸市垂水区が10位圏外からランクインしてきている。神戸市垂水区の戸数は前年並みだが、加古川市は244戸→294戸と増加した。10位以内を維持している行政区の多くは、大阪市中心部などへアクセスするのに便利なことから引き続き供給の中心を担っているとみられるが、戸数自体は減少している。一戸建て住宅の戸数がマンション戸数を下回ったのは、前述した東大阪市と尼崎市以外に、滋賀県大津市と神戸市垂水区が挙げられる。また、11位:大阪府豊中市、15位:大阪府寝屋川市は10位圏外へそれぞれ後退した。10位以下を見ると、11位:和歌山県和歌山市が206戸→266戸、18位:神戸市西区が162戸→184戸と増加し、順位も比較的大きく押し上がっている。

前年は登場しなかったが2025年にベスト30位以内に入った行政区は、29位:京都府宇治市、30位:大阪府池田市がある。反対に、京都市西京区(前年28位)、奈良県桜井市(30位)が圏外に去った。

2025年都市圏別行政区別新築一戸建て住宅分譲戸数ランキング

一戸建て住宅調査対象の条件:(1)敷地面積50~300m²の物件 (2)最寄り駅からの所要時間が徒歩30分以内かバス20分以内の物件 (3)木造 (4)土地・建物ともに所有権の物件
対象地域:全国
地域区分:【近畿圏】 大阪府 兵庫県 京都府 滋賀県 奈良県 和歌山県

保有する物件・土地の定期的な資産価値の確認がポイントです。

この機会にお気軽にご相談ください!

当記事出典

当記事は株式会社東京カンテイ「カンテイアイ特集(2026年1月29日配信)」の情報を元に掲載しております。 当記事に掲載されている文書の著作権は、出典元である東京カンテイに帰属します。 掲載されている文書の全部または一部を無断で複写・複製・転記等することを禁止します。 また、当記事への直接リンクは固くお断りいたします。

ご留意事項

本コンテンツに掲載の情報は、執筆者の個人的見解であり、当社の見解を示すものではありません。
本コンテンツに掲載の情報は執筆時点のものです。また、本コンテンツは執筆者が各種の信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性について執筆者及び当社が保証するものではありません。
本コンテンツは、情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の取得・勧誘を目的としたものではありません。
本コンテンツに掲載の情報を利用したことにより発生するいかなる費用または損害等について、当社は一切責任を負いません。
本コンテンツに掲載の情報に関するご質問には執筆者及び当社はお答えできませんので、あらかじめご了承ください。