不動産投資における不動産仲介会社との関わり

不動産投資について話しをする際、よく言われるのは金融商品を使った資産運用との比較です。
様々な違いがある中、不動産ならではと実感するのが、「人との関わりが多い」ということです。物件売買時にお願いする仲介、金融機関との調整、保有中の物件管理、不動産所得による確定申告などで、お世話になる「人」は少なくありません。

不動産投資における不動産仲介会社との関わり

不動産仲介会社との関わり

その中でも今回は、物件購入にあたり接点を持つ不動産仲介会社との関わりについてお話しします。
不動産は、当然ですが1件1件相対取引ですから、同時期に同じものは存在しません。
1つの物件に対して複数の購入希望があったとしても、実際に購入できるのは1人だけです。
そこで鍵を握るのが、不動産仲介会社の営業担当。気に入った物件を購入できるか、良い取引ができるか等、営業担当者の力も少なからず影響すると言えます。
不動産売買は基本的に、売る側、買う側に仲介が入り、双方の条件・要望等をすり合わせ、話しがまとまれば契約→決済の流れとなります。

不動産の売買イメージ

初めての場合は、お世話になる営業担当者を見つけなければなりません。方法としては、不動産仲介を取り扱う不動産会社等へ問い合せをする、セミナー等で知り合う、知り合いに紹介してもらう、といったことが考えられます。
何度も売買を経験すれば、そのうち相性の良い営業担当者が出てくることもあります。馴染みとなると、お互いの性格や事情も理解しているので、話しを進めやすくなるメリットはあるでしょう。
このように、機械的に売買する金融商品とは異なり、感情的な部分が影響してくることもあるのが不動産取引だと、実感しています。
実際の取引では様々なハプニングも起きる中、お互いの信頼があるからこそ、最終的には良い結果を得られる可能性が高まるのだと思います。
また不動産の売却場面では、売却情報が公になることを望まない売主もいらっしゃいます。そのような場合は、売主からこれまでの付き合い等がある馴染みの会社へまず相談があり、そこから人脈を通じて購入希望者の有無を探っていくことも。
条件に合い、かつ本当に購入できそうな方に声がけがあるわけですから、自身がそのような顧客になることができれば、市場に出回っていない情報も入手できる可能性が高まります。
不動産が、人とのつながりが深いと言われる理由のひとつがここにもあります。

不動産仲介会社の営業担当者に味方になってもらうには

こちらでは、物件購入にあたり営業担当者に味方になってもらうためのポイント、注意点を挙げましょう。

営業担当者に味方になってもらうために

●自分を信頼してもらうこと

購入したい物件の大まかな条件(場所、金額、築年数、利回り等)の他、自身の情報(勤務先、年収、資産状況等)を伝えておくことも必要です。また同時に、融資を含めた資金準備の目処をつけ、それも共有しておくことが大切です。金融機関の融資スタンスは変わる場合もあるため、定期的に確認することを意識しておきましょう。
物件の希望については、市場と乖離し過ぎている場合があるかもしれませんので、いくつかのルートから現況のヒアリングをしたり、自身である程度調べておきたいところです。

●迅速な対応

物件情報をもらったら、なるべく迅速な判断をすることです。良い物件であれば複数の手が挙がる可能性が高くなります。もちろん営業担当者は、自分の顧客に購入して欲しいのですから、チャンスを逃さないために早い返事を待っています。
検討の結果、見送る場合は、なぜなのかの理由も伝えると良いでしょう。理由がわかれば、次回からの物件提案もしやすくなるはずです。

●継続すること

「人」を介することが多い不動産は、ある程度コミュニケーション力が必要と言えます。営業担当者も含め、「チーム」を組んで行うという気持ちでいると良いかもしれません。継続的に誠実な対応を心掛けることが、長い目で見て良好なチームワークを築くことにつながるはずです。

付き合いが長くなる営業担当者がいれば、こちらの事情や性格、スタンスをわかってくれているので、諸々の手間・労力が省けることもメリットです。
お互い信頼があれば、先方にも強くアピールしてもらえる可能性も高まるでしょう。

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