今、不動産投資が注目される理由とは

最近では、書籍やネット上などで目にすることもずいぶん多くなった「不動産投資」。興味をお持ちの方も増えているようです。
不動産投資とはひとことで言えば、何らかの不動産を保有し、それを賃貸・売却することで生み出される収益を得る運用のことです。
多くの方がまずイメージするのは、マンションの一室やアパート一棟丸ごとを購入し自身がそのオーナーになることで、家賃収入を手にするということだと思います。
加えて、オフィスやお店等が入ったビルや駐車場などというものもありますが、ここでは主に、アパートやマンションといった一般の住居について話しを進めていきましょう。
※記事内に掲載している写真はすべてイメージです。

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不動産投資の収益には2つの種類がある

不動産投資の収益には、毎月の賃料収入であるインカムゲインと、売却時に得られるキャピタルゲインの2種類があり、物件によって収益構成は変わります。(インカムよりもキャピタルの方が多い、インカムは多いがキャピタルロスが出るなど。)
仮に当初のインカムゲインが多くても、最終的にキャピタルロスが大きくなればトータルでは損失となってしまう可能性もあるため、目先の収益だけではなく、総合的に考えることが必要です。これは株式でも同様ですが、実物不動産の場合は、金額が100万、1,000万円単位と大きくなるので、より注意が必要です。
これら2つの収益のうち、80年代後半のバブル崩壊後の日本においてメインとなっているのは、基本的にインカムゲインです。ここが比較的安定しているということが、不動産投資が運用法のひとつとして注目されている理由です。

インカムゲインとキャピタルゲイン

「安定」していると言われる2つの理由

不動産投資イメージ

ではなぜ「安定」していると言われるのかというと、主に2つの理由があります。
まず、一般に賃料は急激に変化しないことです。確かに経年に従ってゆるやかに減少していくことはありますが、突然1/3や1/2になる可能性は低いと思われます。
また入居者との契約は2年など期間が決まっているため、収益の予測がしやすいことも挙げられます。実際には、転勤や卒業・結婚といった理由で期間途中に解約はありますが、その場合もたいてい1ヵ月程度の猶予があります。
とはいえあくまで投資ですから、リスクはあります。まず最初に思い浮かぶ方も多いであろう「空室期間が長引く可能性」といったことを含め、実際に運用する場合には、全体像を理解しておくことは大切です。リスクについては、また別の回で改めてお話ししたいと思います。

ちなみに、以前のバブル時期の不動産投資を振り返ってみると・・・
当時はもっぱらキャピタルゲインを期待されるものでした。
実際の家賃等は関係なく、不動産であれば何でも買いだという風潮が蔓延し土地の値段がどんどんつり上がっていくという、いわゆる「土地神話」状態。
それが、何かのきっかけで不動産市況が反転すると高値つかみをしたことに気が付くのですが、時すでに遅し。今度は価格が下がり続ける中、売却できずに含み損が拡大していき、安値覚悟で売却し損切りするなどという状況が散見されるようになりました。
インカムゲインを主とするうちはある程度健全と言えますが、市場が過熱するとどうしても、短期売買でキャピタルゲインを得ようとする動きが目につくようになります。この点は、今後も意識しておきたいところです。

不動産投資が注目される背景

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現在、不動産投資が注目される背景として超低金利だということも挙げられます。
物件購入は金融機関から融資を受けて行う方が多いため、適用金利が低下するのは追い風です。そのため、昔から言われている資産運用の王道、「資産三分法」~預貯金、株式、不動産の3つの資産に分散する~を手掛けやすくなったと感じる方が増えているようです。
金利低下に伴い、他金融商品の利回りが下がり運用難で販売停止になるものも見受けられる中、相対的に不動産投資に注目が集まっているとも言えるでしょう。
ただし金融緩和が行き過ぎることで、多少無理をしてでも購入が可能になってしまうことには注意が必要です。直近の1、2年という短期の収支だけではなく、中長期のスパンで成り立つかどうかを試算してみることも大切です。

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