安心度や利便性をしっかり比較 ~住環境のチェックポイント~

日々の暮らしにおける安全性や快適性は、住むエリアによって異なるものです。そして、住まいを購入するうえでは、複数の候補物件を比較検討するはずです。そこで今回は、自分にとって最適な住環境かどうかを判断するためのチェックポイントを紹介していきます。
※記事内に掲載している写真はメージです

安心度や利便性をしっかり比較 住環境のチェックポイント

現地に行く前にチェック

施設リストと周辺地図

施設リストと周辺地図

例えば子どもがいない世帯にとって保育園や小学校などは不要ですし、同居家族が重い持病を抱えているなどの事情がなければ、大きな総合病院は必ずしも至近距離になくても大丈夫でしょう。このように、住まいの周辺にあって欲しいと思う施設の種類や距離は、家族構成やライフスタイルによって異なります。まずは、自分たちが重視する施設を、「徒歩5分圏内に必須」「できれば徒歩10分圏内に欲しい」「2km圏内にあればOK」といった形でリストアップしてみましょう。ちなみに、物件広告などで「○○まで徒歩5分」などと表記されている場合、1分80mで換算されています。これに準じ、徒歩5分圏内なら400m以内、徒歩10分圏内なら800m以内になると覚えておくと便利です。
リストを作成したうえで候補物件周辺の地図をプリントアウトし、自身が必要と考えた施設やスポットがどこにあるのかマークしていきます。これにより、複数の物件を公平な基準で比較できるようになりますし、現地でチェックする必要があるかどうかを判断するのにも役に立ちます。

都市計画図

付近にどのような建物が建つ可能性があるのかや、道路整備の予定があるかなど、住まい一帯の将来像も、できるだけつかんでおきたいところです。そこで参照したいのが都市計画図です。国や各自治体では、秩序ある街づくりを進めるため、「用途地域」という土地の利用区分を設定しています。用途地域には13種類あり、この種類に応じて、対象地域内に建てられる建築物の規模や種類にさまざまな制限がかかります。都市計画図では、用途地域の範囲や種類、予定されている都市計画道路工事などを確認できます。
都市計画図は、多くの自治体がWEB上で公開していますし、窓口で有償で提供している役所もあります。候補物件周辺の都市計画図を閲覧し、将来の見通しについてもチェックしてみましょう。

犯罪や交通事故の発生件数

候補物件周辺の安全性についても知っておきたいところです。各都道府県の警察では、刑法犯や交通事故の発生件数を公開しているので、候補物件がある地域の状況を確かめておきましょう。犯罪や事故の数は、集計エリアの面積や人口によっても多い少ないの判断が変わってくるので、複数の街を比べる際は注意してください。

警視庁 犯罪情報マップ

こちらは警視庁が公開している「犯罪情報マップ」です。似たような形で「交通事故発生マップ」も公開されているので併せて活用しましょう。

現地に出向いてチェック

周辺地図をもとに自分の足で歩く

先にも触れましたが、物件広告などで示されている徒歩の所要分数は、1分80mで単純計算された値で、上り坂や大きな交差点の信号待ち、踏切の待ち時間などは考慮されていません。現地に行った際は「自分の足で歩いてみる」ことが重要です。

公園や緑道を歩いてみる

公園や緑道を歩いてみる

小さな子どもやペットがいない世帯でも、物件周辺の公園や緑道は歩いてみることをおすすめします。こうした公共の空間には、周辺のモラルの程度が表れやすいからです。ゴミが散らかっていたり、公園の遊具にスプレーで落書きされていたりという場合、環境として好ましいとはいえません。また、住宅街のゴミ集積所なども、モラルの程度が表れる場所です。ルール違反の粗大ごみが回収されないままになっている、カラスやネコに荒らされた生ごみがそのまま散らばっているといったエリアは、やはり避けたいところです。

時間帯を変えてチェックしてみる

通勤通学

ある程度候補物件を絞ったら、平日の朝など、自身の通勤を想定して公共交通機関を利用してみましょう。「ラッシュ時はまったく時刻表どおりに運行されない」など、思わぬマイナス要因が潜んでいる可能性もあるからです。
また、子どもがいる場合などは、防犯の観点も必要です。通学路を歩いてみて、交通量や暗がりの有無などもチェックしておきましょう。夜になるとガラッとイメージが変わる街もあります。可能であれば、終電の時間帯の駅から物件までの経路や、周辺一帯の様子などもチェックしておきたいところです。

納得したうえで選んだかどうかが大切

「駅や大型商業施設がすぐそばにあり、通勤や買い物に便利」「夜は静か」「周辺住人のモラルは言うことなし」など、すべてにおいて理想的な環境・条件が整った物件を探し出すことは非常に困難です。しかし、厳正なチェックと比較によって、ベストな選択を実現させることは可能です。自分や同居家族にとって大切な条件とその優先順位を、しっかり整理したうえで比較検討しましょう。
また、同じマイナス要因でも、事前に把握し納得したうえで買うのと、買った後に知るのとでは、雲泥の差があります。周辺環境に問題があった場合、個人ではすぐに改善・解決できないケースが大半だからです。購入後に後悔することのないよう、事前にしっかりチェックしてください。

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