内覧で印象が変わる~楽しい暮らしが伝わるインテリア~
子供が成長し、今の住まいでは狭いので売却して新しい家に住みたい。子供が巣立ち、部屋が多すぎるので、コンパクトな家に住み替えたい。親が亡くなり、このままでは売れないかも…など。住まいの売却は、ライフスタイルの変化で検討されることがほとんどです。その変化への対応に追われ、売却のファーストステップになる“今の住まいを買い手に見せる”時に、生活感が丸見え、新居に夢を持つ買い手に “憧れの住まい”を見せることができず、失敗してしまうことも。この家を買ったらこんな素敵な暮らしができますよ、と伝えられるような内覧タイムを演出することが、売却成功の近道です。そこで、内覧に向けて準備できるポイントをインテリアコーディネーターの目線でいくつかご紹介します。
第一印象は玄関から
ドアを開けてすぐ目にする玄関は、家の印象を決める一番の場所。清潔でスッキリ見せることがポイントです。掃除はもちろん、靴などを片付け、玄関の収納力を伝えます。さらにミラーやアート、植物などで高級感やオシャレ感を演出するとより良いでしょう。下足入れの上に花などを置いて飾るのもオススメです。白い壁に下足入れがあるだけの玄関よりも印象がよく、自慢の我が家になりそう!と感じてもらえます。また、家の匂いは意外と気になるので、消臭やアロマを香らせると良いでしょう。
楽しく暮らせるLDKを演出する
レースカーテンでひと工夫
内覧のメインはやっぱりLDK。南向きならぜひ日中の内覧をお願いしましょう。バルコニーがあれば片づけて、LDK+バルコニーまでの広いリビングダイニングを味わってもらうとよいですね。景色が良くないなら、レースカーテンを白基調でストライプやボーダーの柄が少し入ったものに掛けかえれば、程よく目線を遮ることができます。新しい生活様式で家にいる時間が増えている今、明るく広いLDKは間違いなく魅力のひとつになります。
あふれたモノを片付ける
LDKのチェック項目は、家族と会話しながら料理ができるのか、食器棚や家電のスペース、ゴミ箱やストック品のスペース、ダイニングセットやソファが無理なく置けるのか、TVを置く場所、料理・洗濯などの家事動線といったように、様々です。子供のモノがあふれていたり、食料ストック品が散らばっていたり、ということが無いように、片づけて内覧に臨みましょう。断捨離のよい機会という意識を持てば、意外と片付くものです。ダイニングの一角に書類やストック品をしまえる家具を用意したり、色を統一したケースにしまったりするだけでも、かなり片付くのでオススメです。
照明やアート、壁紙で演出
チェック項目の多くは間取りによるものが多いのですが、対面キッチンや南向きじゃない、ソファが置けない…など悲観的にならずに、良い点をアピールしましょう。ダイニングセットが置けずにカウンターで食事ならBARのような演出にしたり、ソファが置けないならオシャレなペンダント照明とフロアランプで、くつろげるダイニングを演出しましょう。また、大きめのアートを飾ったり、壁紙を張り替えて色を取り入れたりすれば、素敵に楽しく暮らせそう!と感じてもらえるでしょう。売却するのに張替えコストをかけるかどうかは議論の余地がありそうですが、清潔感が損なわれているようなら思い切って決断しましょう。“古くて汚い家”という印象を持たれてしまうと、売却価格に影響する可能性があります。アートや照明は、内覧のために買うというより、売却後の新居で使いたいものを想定すれば、無駄にならず、楽しい準備時間になるでしょう。
保有する物件・土地の定期的な資産価値の確認がポイントです。
寝室や子供部屋は、家具レイアウトの機能性と収納力をアピール
居室については、家具の置き方・使い方を伝えられれば買い手へのアピールは成功といえるでしょう。寝室では、衣類などをクロゼットや置き型収納にしまい内覧当日を迎えましょう。ベッドは、カバーやクッションでホテルのようにオシャレに整えるとより印象が良くなるので、ぜひ売却後の新居でそのまま使うためと思って、自分好みで揃えてみることをオススメします。
子供部屋も寝室と同様ですが、デスクや本棚が機能的に置けるのかもチェックされます。それらが納まり、キレイに整えてあれば問題ありません。落書きなどで壁紙が汚れているようなら、ウォールシールを貼ったりするのもひとつの方法です。在宅ワークが定着しつつある今、中古住宅市場でもワークスペースをチェックする人は増えています。寝室や納戸、ダイニングの一角などで、デスクを置いたり、カウンターを取り付けたりして、スペースがとれることを印象付けられるとより良いでしょう。
まとめ:内覧成功へのポイント
(1)この際モノを減らす!
(2)見た目もニオイも『生活臭』を消す!
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(3)照明やアート、時にはアクセントクロスで汚れを隠す!目をそらす!
(4)住み替え新居に持っていけるモノをディスプレイとして『オン』する。
保有する物件・土地の定期的な資産価値の確認がポイントです。
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