住まいを売る際に必要な心構えと準備~スムーズに売却し、引き渡し後のトラブルを避ける~

住まいの売却を決意したら、できるだけ希望に近い売却額で購入してくれる買い手を見つけたいものです。そのためには、仲介会社に任せっぱなしにしてしまうのではなく、自身で準備を整えておくことも重要です。そこで今回は、スムーズな売却や引き渡し後のトラブル防止にもつながる賢い準備術をご紹介します。
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住まいを売る際に必要な心構えと準備

仲介会社には「何のために売りたいのか」を明確に伝える

仲介会社には「何のために売りたいのか」を明確に伝える

「転勤にともなう住み替え」「相続したが既に持ち家がある」「手狭になったので広い家に住み替えたい」など、ひと口に住まいの売却と言っても、その背景はさまざまです。売却をスムーズに進める第一歩は、仲介会社に売却の理由や目的をしっかり伝えて理解してもらうことになります。

現金化を急ぐのか、多少時間がかかってもできるだけ高く売りたいのかなど、重視するポイントによって、仲介会社の動き方も変わってきます。自分たちの希望に沿った結果を早くだしてもらうためには、仲介会社の理解が欠かせないのです。

また、意外と多いのが、夫妻で意見を共有できていないケースです。家族間で、金額や引き渡し時期などの条件に意見の相違があると、時間のロスやチャンスの喪失につながりかねません。理想のゴール像や、何をどこまで妥協できるのかなどについては、仲介会社とコンタクトをとる前に、よく話し合って整理しておきましょう。

購入時の契約書類や権利証(登記識別情報)、マンションなら管理規約や議事録なども用意

広さや間取り、竣工年などは売却のための告知資料をつくるうえで必須の情報です。新築時の物件資料や、図面、購入時の契約書類を用意しておきましょう。また、売買契約を結ぶうえでは、権利証もしくは登記識別情報が必要になります。紛失していても対処はできますが、契約直前に発覚すると、想定していたスケジュールどおりに話を進められなくなる恐れもあります。早い段階で所在を確認して用立てておきましょう。

マンションの場合、買い手にとっては、暮らす上でのルールや、管理費・修繕積立金の運用状況なども知りたいところです。管理規約や議事録なども用意しておくといいでしょう。

設備類の状態や使用開始日などを記録しておく

設備類の状態や使用開始日などを記録しておく

水道や電気などのインフラや、給湯器やシステムキッチン、温水洗浄便座などの設備機器は、問題なく使用できるか確認しておきましょう。できれば、メーカーや型番、使用開始時期なども明らかにしておきたいところです。購入希望者が検討する際の判断材料にできますし、信頼性や好感度を感じ取ってもらいやすくなります。

なお、設備類に異常や不具合がある場合、修理してから売却するのか、その旨を買主に理解してもらったうえで売却するかのは個々で判断することになりますが、とにかく避けたいのは、引き渡し後に発覚するという事態です。トラブルや面倒な後処理につながりますので、しっかり売却前に把握しておきましょう。

住みながら買い手を募集する場合は、見学に備える

住みながら買い手を募集する場合は、見学に備える

自分たちが居住している間から買い手を募集する場合は、購入検討者の下見に対応する必要があります。当然、買う側からすれば、きれいに大切に住まれてきたのだと感じる家の方が安心できます。いずれは転居するわけですから、早い段階から荷物を整理し、こまめに掃除しておきましょう。

まず気を付けたいのは、住まいの第一印象に大きく影響する玄関です。靴が乱雑に脱ぎ捨てられていたり、荷物が積まれていたりすると、購入検討者にとってはマイナスイメージになってしまいます。スッキリ整然とした状態を維持するように心がけましょう。

また、知らない間に子どもが壁に穴を開けていたなどというケースもありえます。掃除の際は、建具や壁などの状態も確認しておき、キズやへこみなどがあれば、設備類同様に記録しておきましょう。

なお、下見に対応する際は「すべてをオープンにする」が基本です。ひと部屋だけ掃除できていないなど、売る側にとっては些細な理由でも、下見を制限された購入検討者にとっては「なにか問題があるのかも」という疑念につながってしまうからです。

住んでいたからこその生活情報を用意しておくと好印象

住んでいたからこその生活情報を用意しておくと好印象

商業施設や病院、学校など、生活利便施設・必需施設の有無や場所は、仲介会社の営業担当でも調べられますが、「AスーパーよりBマーケットのほうが品揃えが多くて安い」など、実際の使い勝手までは分からないものです。

今まで住んできた経験から得た情報を整理して購入検討者に伝えられるようにしておくと、物件のPRにつながります。このとき、いい点ばかりでなく「夜の●●通りは街灯が少なくて暗いので、帰りが遅くなった際は遠回りしたほうがいい」「●●交差点は事故が多いので注意が必要」といった情報も織り交ぜると、より信頼性が高くなります。

オープン&フェアが売却成功のカギ

仲介会社に対しても、購入検討者に対しても、オープンでフェアな情報開示が、売却をスムーズにし、引き渡し後のトラブルを回避するカギを握ります。自身が買い手の立場で考え、親切で誠意ある対応を心がけましょう。

まい1の不動産売却

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