スムーズな引越しのためのチェックリスト活用術

引越しは準備が大変、というイメージはありませんか?

いざ引越しの準備に取りかかろうとすると、やらなければいけないことがいろいろと思い浮かぶものの、なかなか頭の中の整理がつかないものです。気が付けば時間ばかりが過ぎ、一向に準備がはかどらないという方も多いのではないでしょうか?

迅速で漏れのない引越しを実現するためには、計画的かつ合理的に物事を進めていくことが大切です。

そのために、あらかじめやらなければならない項目を書き出した「チェックリスト」を活用してスムーズに引越しの準備を進めていきましょう。

スムーズな引越しのためのチェックリスト活用術

引越しのチェックリストは段階ごとに分けて作成する

引越しチェックリスト活用術イメージ2

チェックリストを作成する上で重要なことは、「段階ごとに分けて作成する」ということです。引越しの当日を基準に、時系列を追ったチェックリストを作成することで、各段階に必ずやらなければならないことが明確になるからです。
一例として、今回は以下のように段階を構成してみます。

(1)引越しが決まったらすぐに取り掛かること
(2)引越しの1週間前から2週間前までにやること
(3)前日までに終わらせること
(4)前日にやること
(5)当日にやること
(6)引越し後にやること

上記のように、まずはシンプルな時系列を並べてみるといいでしょう。

具体的項目の落とし込み

引越しチェックリスト活用術イメージ1

次は、これらに具体的な項目を落とし込んでいきましょう。以下はあくまで一般的な項目なので、特殊事情がある場合は個々に追加してください。

(1)引越しが決まったらすぐに取り掛かること

1.賃貸住宅の解約を通知する
この通知は、基本的に建物の貸主(大家)にするものですが、管理会社が管理している物件の場合は管理会社へ通知することが多いです。賃貸借契約書を改めてしっかり確認してから通知しましょう。

2.新居の間取りや面積の確認
引越し業者の手配や家具・家電の新調をするにも、新居の間取りや面積をしっかり把握していないと綿密な計画を立てられません。しっかりと確認するようにしましょう。

3.引越し会社の選定
早い段階で申し込むと割引等のサービスを受けられる場合があります。また、相見積を取って吟味する時間も作れるので、より有利な条件を見極めることができます。

4.転校手続き
特に義務教育課程のお子さんがいる家庭では重要です。引越しが決定した段階で学校へ連絡します。学区によっては引越しをしても転校を伴わないケースもありますが、念のため確認をしたほうがいいでしょう。

5.その他
電話、インターネットプロバイダなどの移転・契約手続きもこの段階でしておきましょう。新居によっては、工事に日数がかかることがあります。

(2)引越しの1週間前から2週間前までにやること

1.荷造り
一番の重労働である荷造りのポイントを3つご紹介しましょう。

・使用頻度の低いものから梱包する。季節物や、物置・押し入れに眠っているものを先に荷造りしていくようにしましょう。
・必ず段ボールに中身を書いておきましょう。また、新居での収納先も記載しておけば開封のときに楽になります。
・長い間使わなかったものは捨てることも検討しましょう。引越しは断捨離の絶好の機会です。

2.転出(転居)届
転出届は引越しの1カ月~2週間前ごろから受け付けてくれる市区町村が多く、その際に「転出先証明書」が発行されます。これを引越し後14日以内に新しい居住先の市区町村へ「転入届」とともに提出します。
なお、同一市区町村内への引越しでは「転居届」を使います。こちらは引越し後14日以内に市区町村に提出してください。

3.郵便物の転送手配
家族や知り合いなどへの住所変更の連絡は、どうしても漏れが出てしまいがちです。郵便局で転送依頼をしておけば、希望日から1年間限定で現住所に配送された郵便物を新住所に転送してもらえるので安心です。

4.ガス、電気、水道などの停止・開始手続き
いずれもホームページ上から手続きが可能であることが多いです。日付だけでなく、時間までしっかりと指定しておきましょう。

5.その他にやっておきたいこと
新聞、衛星放送、ケーブルテレビなどの解約・移転手続きもこの時期にしておくといいでしょう。国民健康保険、国民年金などの行政関連手続きは市区町村ごとに手続きが異なるので、それぞれ確認しましょう。

(3)前日までに終わらせること

1.各住所変更手続き
この項目は人によっては多岐にわたります。特に注意したいのは「お金」の絡むものです。銀行、携帯電話会社、クレジット・信販会社、生命・損害保険会社などは気を付けたい項目です。

2.現住所での引越しの挨拶
お世話になった方々に引越しの挨拶をしましょう。近所の方には引越し作業で迷惑をかけることも伝えておきたいです。

3.新居での引越し挨拶ときの手土産購入
あらかじめ挨拶回りをする件数を把握し、手土産を購入しておきましょう。

4.旧居での掃除
この段階では、荷造りもほぼ終わっているでしょうから、隅々までしっかり掃除をしておきましょう。

(4)前日にやること

1.貴重品の整理
引越し当日に手元にあるものは、ほぼ貴重品だけとなります。一つにまとまるように整理しておくと安心です。

2.冷蔵庫・洗濯機の水抜き
水が抜けていないと引越し業者が運搬できません。忘れやすい点ですので注意しましょう。

3.新居での掃除
冷蔵庫や家具など、大きなものが配置される場所は、あらかじめ重点的に掃除しておきましょう。もし前日までにできないようであれば、当日運び込む前に行いましょう。

(5)当日にやること

1.日用品の梱包
自分で持って移動する荷物をできるだけ少なくするため、当日まで使用した最後の荷物も梱包しましょう。

2.ガス・電気・水道の停止・開通
事前に手配した停止・開通手続きの下、現場でそれぞれ対応します。

3.荷解き
荷物の搬入の際には、後々の荷解きが楽になるように、引越し業者に対し適切に指示を出しましょう。

4.新居での引越し挨拶
ある程度作業に目途がついたら、あまり遅い時間にならないよう手土産を持って引越しの挨拶に出掛けましょう。

(6)引越し後にやること

1.転入届
上の「(2)引越しの1週間前から2週間前までにやること 2.転出(転居)届」でも触れた転入届を引越しから14日以内に済ませましょう。

2.運転免許証の住所変更
この手続きは管轄の警察署・運転免許試験場でできます。基本的に新住所での住民票が必要となりますので、転入の手続き後に住民票を取得してから出向くといいでしょう。

3.その他
引越し挨拶状の手配、転校手続き(引越し先の学校)など。

いかがでしたか?こうみると引越しに際してやらなければならない手続きは想像以上に多いと感じたのではないでしょうか。これだけの作業を場当たり的に対応していては失敗のもとです。リストを作って1つずつクリアしていきましょう。

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