東京都

東京湾に面する東部は関東平野の一端を成す平坦地で標高が低く、中央部では武蔵野台地と多摩丘陵が続き、西部では関東山地の山々が連なる西高東低の地形しており、南東の太平洋上には伊豆諸島、小笠原諸島などの島しょ部が浮かぶ。本土は太平洋側気候の特性を示し、特に東部ではヒートアイランド現象の影響が顕著で高温多湿であるが、西部では内陸性気候の特徴が強まり、寒暖差が大きく、山間地域では降雪もある。島しょ部は亜熱帯性の気候で一年を通じて温暖多雨多湿。日本の人口の1割超が集中し、埼玉県、千葉県、神奈川県を含む都市圏としての人口は世界最多。

江戸時代より続く、日本の政治・経済の中心地。霞が関には国の行政機関が集まり、都心部には大手企業が入居するオフィスビルが立ち並ぶ。都内には62万の事業所があり、そのうち44万が会社企業で、900万人が就業。都内総生産額は国別GDPランキングでも17位相当。製造業は東部に古くからの町工場があり、多摩地区に輸送用機器や情報通信機器などの比較的規模の大きな工場が立地。第3次産業の存在感は圧倒的で、2位の大阪府に対し、卸売業販売額は3倍、小売業販売額は2倍の規模となっている。また、約140の大学があり、全国の大学生の4分の1は都内で学んでいる。